怪我をしたときのために~
みなさんはけがをしたら、どうしますか?
通常は
消毒して
ガーゼをはりますか?
病院でも通常
消毒液で消毒して
ガーゼが当たり前、今は違ってきている病院も中にはあるかもしれませんが、わたしがこどもの頃はそれが普通で、何年か前、こどもが保育園や学校でけがをしたときもそのように対処されてしまった記憶があります。マキュロンやイソジンで消毒されたような。
我が家には消毒液は常備していなくて、こどもがけがした場合は、水で洗い流す、あるいは拭いてから、精油で作ったスプレー&クレイをつけてカバーしてあげることが多く、傷が落ち着いてきたら何もしないでそのままが放っておくことが多いです。皮膚の再生を助けるためにあえてカバーしないほうがいいかな~と思うときもあって、そのときは、何もしないでいました。そして、皮膚が早く再生されるように精油を希釈したクリームなどをつけていました。以前はホメオパシーやフラワーレメディ、ハーブチンキなども常備していたのですが、アロマで全部こと足りてしまうため、それらのものは使用しなくなって現在にいたります。
通常けがしたときって、皮膚を化膿させないことはもちろんですが、化膿させないためにもあまりけがしたところを守ろうとして覆ってしまうより空気にふれさせて自然のままかさぶたにしてしまったほうが治りが早いとなぜかそのようにずっと思っていたのです。
ほら、けがしたら、つばでもつけときゃ~治るよって
おばあちゃんやおじいちゃんなど、昔の人はそういってたので。(笑)
確かに軽いすり傷ならそれもありなのかもしれませんが・・・
もっと早く皮膚が癒されていく方法があることを最近知りました。
かさぶたを作らないで傷を治せる方法があるのです。
そのほうが
治癒も早く、傷跡も残りにくい方法。
湿潤治療とも呼ばれるものです。
傷を覆ってしまって治りが遅くなってしまうケースというのは消毒液で傷を消毒してしまってガーゼで覆う場合で、 傷は消毒しないと化膿すると信じている人が今でも多いのでは~と思うのですが、今回非常に参考になったのは、
消毒をしてしまう(消毒液で)とかえって皮膚にいる細胞を殺してしまうことになり、皮膚の再生、回復が遅れてしまうということ。これはなんだかすごく納得しています。消毒液はばい菌だけではなくて、怪我をしたときに皮膚を元気にしようとがんばってくれる細胞を殺してしまって再生が遅くなってしまうらしいのです。
消毒は水で洗い流すだけで、ばい菌は流れていきます。あとはけがしたところからでてくる滲出液(黄色い液体)にお任せ。この液体に傷を治すための成分が一杯はいっていて傷を治そうとがんばってくれます。しかし、ガーゼで覆ってしまうと、ガーゼがこの液体を吸収してしまい、その機能をなくしてしまいます。なので、ガーゼもしないほうがいいのです。ガーゼをすることによって空気や水分が通ってしまい
傷が乾燥してしまいます。この乾燥が治癒を遅らせます。液は傷を治癒していくのに必要なものなので、常に潤わせておくといいらしいのです。
やけども同じで消毒しないほうがいいそう。水で洗い流すだけでいいんです。これはそうしていました。やけどをして消毒したことは一度もないです。そのほうが、逆に治りが早く、傷跡も残りにくいことは経験上とても感じました。 (ラベンダーの精油のおかげで水ぶくれになることはありませんでした)
医療従事者の中には、こうした傷を消毒しない、ガーゼをしないほうがいいということを知らない方もいらっしゃるということで、それが、一番ショックでした。医療業界の
中にはまだこの考え方が浸透していないということです。(すでにこの方法を取り入れている医療従事者の方たちも存在) そのため、病院にいったときは、
消毒液やガーゼを使われないように気をつけたほうがいいということも知りました。どう処置するかで、その後の傷の回復に
大きな差がでてくることは確かだと感じました。
傷の化膿は別のメカニズムで起こっているそうで、 化膿した傷を消毒しても,治療効果は全くなく無意味であること。傷はどんどん洗ったほうが良いそうです。
傷の化膿の予防のためにも,治癒を促進させるためにも最も効果がある。
縫合した傷も洗ってよいと知ってびっくり。
「
痂皮(かひ←=かさぶた)は傷が治らないときにできる。
↑これが一番目からうろこでした。
痂皮は創治癒がストップしているからできている。痂皮は創治癒の大敵である」
ですって。
今まで、かさぶたを早く作ってかさぶたがとれてくれば治ってきた証拠と思い込んでいましたから。ほんとうにびっくりで。
詳しくは下記のサイトにいろいろと例や治癒の経過が写真付で載っていますので、
興味のある方はどうぞ。
けがをしやすい小さなお子さんがいる保護者の方は必見かも。
参考サイト:
●
新しい創傷治療 消毒とガーゼの撲滅を目指して
こちらの顔をけがした
回復の経緯(クリックすると飛べます)はすごいです。
お医者さんが自分の身体をはって実験したページもありました。
●傷を乾燥させないほうがいい理由:
真皮の唯一の弱点,それが乾燥。
乾燥させると真皮はすぐに死んでしまう。そして同時に・・・「真皮の中にある表皮」である毛穴も汗管も死んでしまう。そして,死んだものはもう生き返らない。それで、どうすればいいかというと
創傷被覆材というもの使って、傷が水分や乾燥にさらされないように保護してあげる。家庭でできる簡単な方法は食品ラップなどで覆ってあげて水分や空気が入らないようにビニールテープなどでとめてあげるだけ。(毎日取り替える)ただし、肌が繊細、敏感な方などは創傷被覆材に関しては配慮が必要かもと感じました。
●
創傷被覆材について①
こちらも創傷治癒センターの情報もわかりやすくて参考になります。
●
創傷被覆材について② 夏井医師のサイトより
●
カーゼを使わないほうがいい理由(詳細)
●
傷がじくじくするのも意味がある
そういえば、るーちゃんが転んでけがして、結構深く切ってしまったとき、病院でイソジンなどで消毒してくださいと言われちゃったことがありました。このときは、縫うともっこリとなって傷跡になると困るので縫わずに(顔だったので)、そのまま自然にくっつくのを待つことにして、ガーゼとテープだったような。家にはイソジンなどはないので、使いませんでしたが・・・そういえば、ガーゼだけあててたわ。(きゃ~)で、かさぶたができてから傷跡が治るまでちょっと時間がかかったような、でも、比較的ひどくならずにすんだような。(あいまいな記憶)
次回からは万が一けがをしたときは、上のことを参考にして対処していこう~
こちらの治療例の記事(写真つき)も参考になるので、少しだけ抜粋↓
(夏井先生ありがとうございます)
・小児顔面裂創はテーピングで治療可
・傷のテーピングのコツ
・顔面・頚部・前胸部熱傷の治療例 (乳幼児)
やけどをしたときには
水でまず冷やしてから、
ラベンダーの精油を使って、水ぶくれにならずむしろ通常よりも回復も早く跡も残らなかったので、植物など自然なものは良い菌を殺すことはなくむしろ助けてくれると感じました。出産のときも、消毒液ではなくて精油で消毒していました。深く会陰が裂けてしまい、本来なら針で縫うべきところを、そのままでいいです~と縫ってもらうのはやめて、自然にくっつくのを待ちました。(苦笑) きちんと皮膚組織はつながってくれました。あのときは常に精油をしみこませていたコットンで覆っていたので、乾燥させていなかったと思います。だから、良かったのかな~
そういえば、一昨年ヘルニアの手術をしたとき、切った場所には水が入らないようになった大きな絆創膏のようなものを貼ってもらいました。今にして思えば、あれが創傷被覆材だったのだとわかりました。特に消毒液をつけることもなくそれを貼っただけでした。でも、わたしは傷口をこのように覆ったままで大丈夫なのかな~とちょっぴり危惧もしていました。変な固定観念があったからです。しかし、実際傷口は化膿することもなく通常よりも回復が早くて腫れも少なかったです。むしろ覆っていたほうが良かったのだと知ってそうだったのか~と嬉しくなりました♪
医学も進歩してきて、手術などの傷の処置の仕方は変わってきていると思うのですが、怪我の傷などに関しては、場合によっては昔ながらのやり方が頭に染み付いている場合もあるかもしれないと思いました。
こどもやあるいは自分、家族がけがしたとき、どのように処置すべきか非常に参考になったので、こちらにもシェアしてみました。長くなってすいません。ローフードと全然違う話題ですけど、結構大切かも~と思って。
怪我をして化膿して、治癒が長引いてしまった経験が実際自分が子供の頃(小学2年)にあって、大人になってからもその傷はしばらく残っていました。(時間はかかりましたが、その傷は去年の夏には消えていました) 上のことを知っていたら、きっと傷跡も残らず治癒も早かったかもと思いました。 あ、でも、その傷が消えるという体験もできたので良かったのかな。
上の夏井先生のサイトの中にあるさまざまな治療例の変化は目を見張るものがあります。手をかけすぎないほうが傷は治癒していくことをとても感じました。
人間の身体の中にいる菌ってすごいかも~と感じぜずにはいられなくて最近いろいろ思うんですよね。身体はちゃんと動いてくれて、いろいろお仕事をやってくれる。
ほんとすばらしい~!
体内に潜む菌ちゃんや細胞ちゃんたちのこと、もっと理解しても仲良くしようと・・(笑)
ps:今日は記事3つアップしています。 (以前から書き溜めていたので)